01身体組成検査
身体組成検査では全身の筋肉・脂肪量を検査します。筋肉量の減少はサルコペニアに繋がり、脂肪量が多いと生活習慣病のリスクが高まります。筋肉を増やし脂肪を減らすにはどのようなトレーニングや食事を行えばいいのかがわかります。
スポーツウェルネス診断は、ウェルビーイングの一部でもある健康寿命の課題に対し、健康的な生活を送るため
「未来のために今を知る」体力年齢が判明する健診コースです。
身体組成や視力、筋力、持久力、跳躍力を検査することで、現在の体力レベルが何歳に相当するのかがわかります。また加齢に伴う基礎体力低下によって生じる生活習慣病の予防や、安全に運転を続けるために必要な視力・認知機能を改善させるための課題がわかり、
スポーツ科学の専門家からアドバイスを受けることもできます。
スポーツや趣味を楽しんだり、今と同じように充実した明るい未来を楽しむためには、自分自身で身体を管理しなくてはなりません。
自分の身体を知り、未来のためにできることを始めましょう。
対象
社員の身体的健康を向上し
生産性を高めたい企業・団体
健康経営の具体的な取り組み
内容を探している企業・団体
※個人の方も受診可能です
身体組成検査では全身の筋肉・脂肪量を検査します。筋肉量の減少はサルコペニアに繋がり、脂肪量が多いと生活習慣病のリスクが高まります。筋肉を増やし脂肪を減らすにはどのようなトレーニングや食事を行えばいいのかがわかります。
日常生活では脳に入る情報の8割を視覚が占めており、適切な状況判断を行うためには様々な眼の能力が重要です。眼の能力の低下は運転中の事故に繋がることもあります。どの能力を鍛えれば状況判断能力が向上するかがわかります。
健康的な生活を送るためには、筋力を維持向上させることが重要です。筋力の低下は急な運動を行った時の肉離れなどの怪我のリスクにも繋がります。趣味のスポーツを長く続けるために十分な筋力が身についているかがわかります。
持久力検査では体内で利用できる酸素の最大量を表す最大酸素摂取量を検査します。この数値が向上すると運動で楽に長い時間動き続けることができるようになります。運動を楽しく続けるための十分な持久力が備わっているかがわかります。
跳躍力検査では、様々なジャンプから足のバネの力や下半身のパワーの連動を評価します。跳躍力が優れていることはより高い健康の質を維持することに関係します。様々なジャンプ を行うことで跳躍力を高めるための課題を明確にします。
健康に関する検査というと人間ドックを思い浮かべますが、基礎体力に関する検査も健康には欠かせないものです。
例えば持久力検査で調べる最大酸素摂取量は心血管系などの疾患と関係があります。また筋力は自分の身体を支えるために重要であり、
運動器の機能が衰えて身体を思い通りに動かせなくなるロコモティブシンドロームと関連があります。
視力は安全な車の運転で必要な能力で、跳躍力は趣味のスポーツで素早く動くために必要な能力です。
スポーツウェルネス診断では健康に重要である視力、筋力、持久力、跳躍力の4つの検査結果から体力年齢を算出します。
体力年齢はこれら4つの能力を総合的に評価した年齢で、今の基礎体力が何歳に相当するのかがわかります。
能力 | 説明 | 日常生活で 使う場面 |
---|---|---|
視力 | ものを正確に 見極める体力 |
車の運転に おける認知・ 判断 |
筋力 | 自分の身体を 支えるために 必要な体力 |
歩く・走る時、 荷物を運ぶ時 |
持久力 | 長く身体を 動かし続ける体力 |
徒歩での移動、 ジョギング |
跳躍力 | あらゆるスポーツで 素早く動くための 体力 |
あらゆる スポーツの場面 |
視力(スポーツビジョン)は、運転における交通事故のリスクと関係があります。しかしながら、スポーツビジョンの能力は成人以降、加齢とともに低下してしまいます。例えば、高齢者の動体視力は、若年者の約67%まで低下してしまうことがわかっています。これにより、対向車や歩行者、信号、標識などを認識することが難しくなってしまいます。安全運転を維持するには、検査によって課題の眼の能力を明確にし、トレーニングすることが重要です。
グラフの縦軸は動体視力の成績、横軸は年齢を示しています。 男女ともに成人以降は加齢とともに動体視力が低下することがわかります。
Ishigaki Hisao, Masaru Miyao (1994) Implications for dynamic visual acuity with changes in age and sex.?Perceptual and motor skills,?78, 363-369.
筋力は、日常生活における歩行能力などと関係しますが、筋力は加齢とともに低下してしまいます。これは、図のように加齢とともに筋量が低下してしまうことが原因の一つであると考えられており、下肢の筋量がある水準を下回ってしまうことで寝たきりのリスクが高まってしまうこともわかっています。怪我や病気によって運動できない状態が続くと、さらに筋力の低下が進行するため、筋力を高い水準で維持しておくことが重要です。
縦軸は大腿四頭筋の筋量、横軸は年齢を表しています。加齢とともに下肢の筋肉量が低下することがわかります。筋肉量がラインの水準を下回ると、正常な歩行が難しくなるとされています。
福永哲夫(2011) 健康で文化的生活を保障する生活フィットネスの確保: 身体教養のすすめ. 学術の動向, 11-39.
表は、日常生活からスポーツにおいて必要な筋力の大きさを表しています。WBIは、体重あたりの大腿四頭筋の最大筋力を表します。快適な日常生活を送るには、WBIを0.6より高い水準で維持する必要があります。
久保下 亮, 宮原 洋八(2014) 間接牽引が筋力増強運動に及ぼす影響 西九州リハビリテーション研究, 7, 1-5.
持久力を評価する指標には、体内で酸素を利用できる最大量を示す最大酸素摂取量があります。最大酸素摂取量の値は、呼吸器系や心血管系の機能に依存するため、これまでの研究で、最大酸素摂取量と心血管系疾患によって死亡するリスクが関係するということがわかっています。生活習慣病を予防し、健康で豊かな生活を送るには、最大酸素摂取量を検査し、年齢ごとに決められた基準に到達しているかを把握することが重要です。
グラフの縦軸は心血管が原因での死亡率と、横軸は最高酸素摂取量を表しています。死亡率と最高酸素摂取量が関係することがわかります。
American college of sports medicine (2013) 運動処方の指針 運動負荷試験と運動プログラム.日本体力医学会・体力科学編集委員会(監訳) 原書第8版
跳躍力は走るスピードなど、様々な運動能力と関係するため、趣味のスポーツでより動きやすくなることにつながります。また、成人以降は加齢とともに骨密度が低下し、骨折のリスクが高まることが問題になります。これまでの研究で、特に中高年者ではジャンプの能力はかかとの骨密度と関係することがわかっています。その理由として、ジャンプするときにかかとに生じる物理的な刺激が考えられます。そのため跳躍力を検査・トレーニングすることが、骨を強くするために重要です。
中年男性における踵の骨の密度と身体的特徴、体力の関係を示した表です。**は踵の骨の密度と統計的に関係する指標であることを示しており、jump(跳躍)が踵の骨の骨密度と関係することがわかります。
庄野菜穂子, 近藤芳昭, 桧垣靖樹, 西住昌裕. (2000). 若年及び中年男性の踵骨骨密度とその関連要因 日本衛生学雑誌, 55, 516-522.
料金
27,500円(税込)